診療内容

当院のCKD(慢性腎臓病)診療の特徴

腎臓病が悪化し透析にならないようにすることが、一番の目標です。
また、進行した病状により透析が避けがたい患者さんにも、透析になるのをできる限り遅らせる治療を提供しています。

慢性腎臓病の患者さんには、「食事療法」を中心とした治療を提供。専属の管理栄養士が低タンパク食の食事療法を指導しています。
効果的な食事療法のために、(1)蓄尿検査を毎回実施し、患者さんが実際に摂取しているたんぱく質、食塩を正確に評価します。(2)毎日・毎食の食事記録・栄養計算ができるように指導します。
また、高齢の患者さんも多いため、食事療法により、栄養障害・体力低下をきたさないように、半年毎にInBodyによる筋肉量測定や、体力テストによるサルコペニアの評価を実施し、体力維持のための運動指導(腎臓リハビリテーション)も行なっています。
※非透析CKDの栄養指導件数は年間約1,200件です。

慢性腎炎やネフローゼ症候群の患者さんには、「腎生検」を含めた精密検査を実施し、最も適切な治療を提供しています。

IgA腎症には「扁桃摘出+ステロイドパルス療法」を中心とした治療で完治させることを目標としています。多発性嚢胞腎(ADPKD)のトルバプタン(サムスカ®)療法も積極的に実施しており、トルバプタン導入(開始)目的の入院も2泊3日の利用しやすい入院プログラムとしています。
腎臓病治療は、患者さん自らが前向きに治療に取り組むことが重要であり、腎臓病とその治療を理解してもらうための定期的な腎臓病教室や、毎月の教育入院(月曜日〜木曜日の3泊4日入院)を実施しています。教育入院においては、上述の食事療法メニューを体験して学んでいただけます。

「セカンドオピニオン外来」のご案内

 

人工透析(血液透析/CAPD)

担当医の定期回診、専門スタッフによる看護、運動療法、服薬管理、栄養指導等、総合的な人工透析の専門医療に取り組んでいます。

膠原病・リウマチ外来

当院では、膠原病(全身性エリテマトーデス・関節リウマチ等)外来を開設し、経験豊かな専門医による治療、療養上の指導を行っています。

健康診断(一般健診/特定健診/後期高齢者健診)・予防接種

生活習慣病(メタボリックシンドローム)予防のため義務づけられた特定健康診査、及び企業等が実施する一般健康診断、またインフルエンザをはじめとした各種ワクチンの予防接種も行っています。

在宅医療

当院では、必要に応じ訪問診療を行っています。また在宅看護を希望されます患者様やご家族に対し、当院の訪問看護サービスをご紹介させて頂いています。詳しくは当院までお問い合わせ下さい。